2024年5月30日発表、これまでアンドロイドで実装されてきた「マイナンバーカード」がアイフォンでも搭載可能になるとのことです!
岸田文雄首相がAppleCEOのティム・クック氏と電話会談し、Apple側も25年夏までに実現する見通しだ。
日本国内のマイナンバーカード(以下:マイナカード)の普及率が73%に上昇してきた現状にさらに弾みをつける狙いがある。
何が便利なの?マイナカードをスマホに入れるメリット
スマホでマイナカードが使えるとどんなメリットがあるのか、以下にまとめました。
現在はAndroid端末のうち、約200の端末に搭載されています。
スマホ用電子証明書に対応している端末はデジタル庁のスマホ用電子証明書に対応しているスマートフォンを教えてください。よりご確認ください。
①マイナポータルアプリ
②各種民間オンラインサービスの申込・利用 (2023年5月11日より順次対応予定)
③コンビニ交付サービスの利用(2023年12月20日開始)
④健康保険証としての利用
以上が現在のアンドロイド端末で利用が開始されているサービスとなっています。
結論からぶっちゃけると
「オンラインで手続きすることが多い人は入れた方がいい」
逆にその機会がない人は
「スマートフォンにわざわざ入れる必要性は全くない」
という事ですね。
その理由は、オンライン手続きによくある「身分証明書の裏表を写真で撮って送信」ってありますよね?あれはその都度ネット上に個人情報を晒すリスクを持っています。
送信した先の情報管理が絶対安全かは言い切れないからです。
オンライン手続きをすることが無い人には必要ないと言えるでしょう。これまで通り自分の足で区役所やコンビニ、銀行や病院でマイナンバーカードを身分証明書として使用すればいいのですから。
ちなみに、現行の健康保険証のカードは2024年12月までに廃止が決定され、今後は健康保険証は「マイナンバーカード一本化」が進んでいきます。そういった制度改悪が進むのに合わせて検討していくと良いでしょう。
「健康保険証が廃止 2024年12月2日に廃止を正式決定 猶予期間は最長1年間」
情報管理が課題
ひと昔前は、オンラインで公的機関や銀行の手続きをするのにネックになっていたのが「身分証明をどうするか」でした。しかし、オンライン手続きは当たり前になっている便利な時代にも関わらず、個人情報が詰まったマイナカードをスマホに入れてしまうのはいかがなものかと思ってしまう。。。
前述しましたが、スマホに搭載するメリットはオンライン手続きの都度「身分証明書を撮影して送信」という手間がなくなる事ですかね。撮影して送信後は認定にも多少の時間かかるし、送信した先でどのように情報管理されているか不明な点を考えると、セキュリティ技術面でしっかりしているアイフォンにマイナカードを搭載する方が、実用性と安全面では恩恵があると言えるでしょう。
アップルは決済サービスなどで実績のある「セキュアエレメント」と呼ぶ暗号処理回路や生体認証でセキュリティーを保護する。同社は「ユーザーがいつどこで何の個人情報を共有したかなどは暗号化されて端末上にだけ保存される。アップルが情報を把握することはなく、利用者がiPhoneを置き忘れた場合には、離れた場所から位置を特定したり、第三者が使えないように消去できたりする」
Apple公式サイトより
情報管理や制度についてもまだまだ不備な問題が山積みです。特に健康保険書とマイナカード一体化については2021年10月の開始以来、他人の情報が登録されていたり、医療機関で受診の際に”該当資格なし”で医療費全額負担のケースなどを含めたトラブルは7,500件にも上っていて、デジタル庁 河野太郎大臣が記者会見で説明に追われていたニュースもありました。
まとめ
とにかく「マイナンバーカード」を推し進めたい政府の思惑が透けて見えるこのニュースに踊らせれる事なく、焦らずにスマホにマイナンバーカードを入れるかどうかは様子をみるのが無難だと思います。
利便性を前面に持ってこられても、制度や情報管理の不備が後から出てきて被害を被るのは我々国民なのですから、慎重に考えた方が得だと思います。
実際に登録するのは簡単なので焦らないでいいと思います。アンドロイド端末での登録方法も合わせて読むと判断に役立つので貼っておきます。
最後まで読んでいただきありがとうございます♪
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