ポータブル電源は、キャンプ、災害時の備え、アウトドア活動など、さまざまなシチュエーションで活躍する便利なアイテムです。しかし、市場には多種多様な製品があり、どれを選べば良いのか迷ってしまうことも。そこで、今回はポータブル電源の性能を比較し、あなたに最適な製品を見つけるお手伝いをいたします。
今回はポータブル電源ランキングの中でも信頼の高い日本製「LACITA ENERBOX 450 」を購入、その性能や安全性ついて詳しく書いて行きたいと思います。
さっそくですが他社製品と比較しながら分かりやすく解説します♪
※特に最近(2023年3月現在)のポータブル電源の発火、爆発事故の事例も併せて書いてありますので是非参考にしてみてください。
1番重要視すべきは『安全性』
気をつけなければならないのはメーカーによって安全性に差があり、場合によっては発火や爆発の可能性があるので安全に使用できる製品を選びましょう。
その理由が、2017年〜2023年3月現在、日本国内で販売されている海外製品のポータブル電源の爆発を伴う火災が頻発し、経済産業省とNITE(製品評価技術基盤機構)から、メーカー名も公表されて注意喚起が出ているからです。
ポータブル電源の需要が高まって、安価な製品が出回っていますが注意が必要です。火災が起きて全てを失えばまさに「安物買いの銭失い」ですね、、、
(METI/経済産業省)ポータブル電源「PS5B」の製品事故について
(NITE/製品評価技術基盤機構)安さの裏に潜む非純正バッテリーの危険性~発火の事故多発!~
事故の報告から見て思うことは、災害時やアウトドア以外でポータブル電源を使うことは少ないので長期保管時の安全性が特に重要です。
加えて、落下の衝撃による発火、水濡れによる漏電の安全性も大切です。
では「ラチタ エナーボックス450」がどういった安全基準をクリアしているのかをまとめました。
日本電気用品安全規格『PSE』に適合
まず最初に「PSE適合証明」の認証をしっかりと受けています。
「PSE適合」とは、主に電気を使用する家電製品の発火事故防止の為に経済産業省から受ける適合基準のことです。
※2017年のポータブル電源の爆発は主にACアダプターの不具合が原因と考えられます。
これを取得していない製品は何かしら不具合があるので申告をしていないと思われます、絶対にオススメしません。
LACITAエナーボックス450は、充電のACアダプターの裏面に記載されています。本体部分にはもともと記載されていません。公式サイトにも適合証明書も掲載されていて安心でした♪( ´θ`)ノ
バッテリーコントロールシステムで高い安全性、発熱率を軽減
『BMS』とはバッテリーマネジメントシステム(BatteryManagement System)
『MCU』とはマイクロコントローラーユニット(Micro Controller Unit)の略称です。
いずれもバッテリーの異常を検知すると制御システムが作動。
電圧を一定に保ち、冷却ファンで温度を下げ、安全かつバッテリーの寿命を最大まで使えるように働いてくれる機能です。
「ラチタ エナーボックス」は、このBMSとMCUの機能を搭載しているため、他の製品よりもバッテリー制御や自然放電率を抑制する働きが優れており、安心かつ電気を沢山使うことができそうです。
他の製品にもそのような機能は備わっていますが、どちらか一つしか採用されていないのがほとんどです。
比較参考として、ポータブル電源の中でも特に人気のある『Power ArQ3 (パワーアーク3) 』『Jackery (ジャクリー) 1000』の2機種の公式サイトより商品スペックを調べました。
『パワーアーク3』は残念ながら安全性に関して、搭載されているシステムの説明表記がなく、冷却システムや異常時の制御システムの具体的な詳細が確認できませんでした( ゚д゚)
しかし!!
機能性については業界No.1と言っていいほど充実していて個人的には欲しくなりました。
特に、バッテリーの交換は魅力的ですね^^
しかもメーカー保証が“最大で3年保証”(公式サイトからの購入)とアフターサービスの面でも間違いなく業界No.1と言えるでしょう。
※ちなみに「ラチタ エナーボックス」も公式サイトから購入後、レビュー投稿で最大3年間のメーカー保証を受けられます♪
機能性も抜群にいいのでアフターサービスが充実している製品を求めている人にとって『パワーアーク3』はおすすめのポータブル電源ですね♪
次に『Jackery (ジャクリー) ポータブル電源1000』
この製品は大容量の高出力の家電に対応しているのが大きな特徴です。
そして、ラチタと同じく(BMS = バッテリーマネジメントシステム)が搭載されており、使用中の電圧や温度を適切に保ち、過充電や過放電を防止することで高い安全性を実現しています。
こちらの製品のアフターサービスは“2年保証”となっています。
ただ残念なのが、2021年4月現在、半導体の不足の影響で製造をストップしているラインナップもあります。現在出回っている台数しかないのでお探しの方は公式サイトかネットショッピングでチェックしてみてください♪
※2022年9月現在は出荷数も回復しています。
優れた安全、耐久性が特徴の「三元系リチウムポリマー電池」
ここで最も重要なポイントを解説します
『パワーアーク3』と『Jackery (ジャクリー) 』ですが、両機種に共通していることが
「リチウムイオン電池」を使用しているという事です。
どういうことなのか、これについても解説して行きます♪
ひと昔前の電気自動車のバッテリーは、マンガン系のリチウムイオン電池が主流でした。
当初の問題点が
①事故などの衝突により強い衝撃でバッテリーの形が変形すると、発火するほどの高温状態になりやすく非常に危険
②新車でも満充電の航続距離が160〜180km程度。充電を繰り返しているとバッテリーの寿命が短くなり、100kmも走れなくなるという不安。バッテリー自体を交換するのに費用がものすごく掛かる。
この耐久性と寿命の短さが課題でした。
しかし、技術の進化によりリチウム電池の性能が格段に上がったのです。
安全性や耐久性、バッテリー問題を解決したのが「三元系リチウムポリマー電池」です
これはコバルト、ニッケル、マンガンの三元素の化合物を使った電池のことで、簡単にいうと3つの良いとこ取りな電池の事。
2022年現在では、多くの電気自動車に搭載されています。
現在多くの電気自動車メーカーがこの「三元系リチウムポリマー電池」を採用しています。これにより、衝突事故などの衝撃から、爆発や火災が起きるリスクを抑え、かつバッテリーの寿命を飛躍的に伸ばすことが可能となりました。
ちなみに米のテスラ社はニッケル系リチウムイオン電池を採用しています。デメリットはコストが高いこと。だから高級車なんですね!買いてーよ。
電気自動車メーカーが事故の衝突などで強い衝撃が加わった時にも発火することのない、安全なバッテリー電池を選ぶ理由が理解できた気がします。この事から「三元系リチウムポリマー電池」は従来の「リチウムイオン電池」に比べ、長寿命で衝撃と熱に強いということです。
ポータブル電源は意外と重量があり、2〜3kgのものから7〜8kgの製品まで幅広く、うっかり落としたりぶつけたりします。7〜8kgの重量物が落下した場合の衝撃にバッテリーが耐えられるかと言ったら正直不安です。
だからこそ、安全性と耐久性に優れた製品を選ぶと良いでしょう♪
次ページはエナーボックスの電気容量と蓄電維持能力についても見ていきます♪
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